【HER2陽性乳がん:術前治療(pCR)】「カルボプラチン+パクリタキセル+ハーセプチン+パージェタ」vs「(FEC→カルボプラチン+パクリタキセル)+ハーセプチン+パージェタ」

TRAIN-2(Lancet Oncol)                     

HER2陽性の人が「ハーセプチンパージェタ」をベースとした術前の治療を考える場合、「アントラサイクリン系抗がん剤を含まないレジメンの併用」を選択しても、「アントラサイクリン系抗がん剤を含むレジメン」の併用を選択した場合と同程度の病理学的完全奏効率が期待できる。

FEC」治療を含む術前補助療法の主な有害事象はグレード3の好中球減少症 (60% vs 54%)、グレード3以上の下痢(12% vs 18%)、グレード2以上の末梢神経障害(30% vs 31%)。グレード3以上の発熱性好中球減少症は「FEC」治療を選択した場合でより多く経験する(10% vs 1%, p<0.0001)。

【発表】

2018年11月6日

【試験名】

TRAIN-2(Phase 3)〔NCT01996267

【原著】

Lancet Oncol . 2018 ;19:1630-1640. [PubMed: 30413379]

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