【前立腺がん:術後放射線療法】「手術後3〜6ヵ月」vs「PSA再発時」

手術後の放射線療法のタイミングを考える場合、手術後3〜6ヵ月の間に放射線療法を開始しても、PSA再発が認められた時点での開始を選択した場合と比べ、5年無イベント生存率の向上は期待しにくい。

グレード3以上の急性毒性を、手術後3〜6ヵ月に照射を開始した人の3%、PSA再発時に照射を開始した人の2%が経験した。グレード2以上の遅発性の生殖器毒性を、手術後3〜6ヵ月に照射を開始した人の59%、PSA再発時に照射を開始した人の22%が経験した。遅発性の勃起不全を、手術後3〜6ヵ月に照射を開始した人の28%、PSA再発時に照射を開始した人の8%が経験し、PSA再発時に照射を開始した人で有意に少なかった。

【発表】

2020年10月1日

【試験名】

GETUG-AFU 17(Phase 3)〔NCT00667069

【原著】

Lancet Oncol. 2020; 21: 1341-52. [PubMed: 33002438]