【再発卵巣がん:プラチナ感受性・部分感受性(OS)】「トレバナニブ+パクリタキセル」vs「パクリタキセル」

治療歴が3回以下でプラチナ製剤投与終了から12ヵ月以内の人は、「パクリタキセル」への「トレバナニブ」治療追加を選択することで無増悪生存期間の延長は期待できるが、生存期間の延長は期待しにくい。試験では「トレバナニブパクリタキセル」治療を受けた人の半数が19.3ヵ月以上生存したが、「プラセボ+パクリタキセル」治療を受けた人の半数も18.3ヵ月以上生存しており、治療間に差はなかった。

トレバナニブパクリタキセル」治療の選択によって、2回目の増悪までの期間の延長が期待できる。試験では「トレバナニブパクリタキセル」治療を受けた人の半数が12.5ヵ月以上2回目の増悪がなく、「プラセボ+パクリタキセル」治療を受けた人より0.6ヵ月長かった。

2016年、この結果に基づき「トレバナニブ」の日本における開発を進めていた武田薬品は導入品の権利を米アムジェン社に返還した。

【発表】

2016年8月18日

【試験名】

TRINOVA-1 (Phase 3) 〔NCT01204749

【原著】

Gynecol Oncol. 2016 Aug 18. [PubMed:27546885]

【こちらの図鑑も合わせて見る】

【卵巣がん:二次治療】「トレバナニブ+パクリタキセル」vs「パクリタキセル」

【さらに詳しく】