【TP53Y220C陽性固形がん】レザタポプト

PYNNACLE(NEJM)                      

局所進行または転移性のTP53Y220C変異固形がんと診断された71名(卵巣がん:30%、膵がん:18%、乳がん:13%、結腸がん:12%、前立腺がん:8%、頭頸部がん:4%、子宮体がん:3%、小細胞肺がん:3%、その他:10%)が「選択的p53再活性化薬レザタポプト」治療を受けた結果、20%の人が治療に奏効し、奏効が7.0ヵ月持続した。

本試験の新規性は、これまで有効な標的治療が存在しなかったTP53変異に対し、ファーストインクラスの経口選択的p53再活性化薬であるレザタポプトの臨床的有用性を示した点にある。TP53はがんで最も高頻度に変異する遺伝子だが、過去に開発された非選択的なp53再活性化薬は効果が乏しく開発が頓挫していた。本試験は、TP53 Y220C変異を持つ多種多様な固形がんにおいて、直接的な薬理学的p53再活性化による抗腫瘍効果の概念実証を初めて提示した。これにより、難治性とされるTP53変異がんに対する、革新的な経口標的治療のアプローチの可能性を切り開いた点で極めて意義深い。

【発表】

2026年2月26日

【試験名】

PYNNACLE(Phase 1)〔NCT04585750

【試験参加国】

米国、オーストラリア、フランス、ドイツ、イタリア、シンガポール、韓国、スペイン、英国

【原著】

N Engl J Med 2026;394:872-883.  [PubMed: 41740031]

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