【卵巣がん:一次治療】「アバスチン+化学療法」vs「化学療法」

初めての治療を考える場合、「化学療法」に「アバスチン」による導入療法+維持療法を選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

試験では、「化学療法」として「パクリタキセル 175mg/㎡+カルボプラチン AUC 6」(1〜6サイクル)が用いられた。「アバスチン」は、2〜6サイクルの導入療法のみの場合と、2〜22サイクルの導入療法+維持療法の2つの治療方法が比較された。

「化学療法」に「アバスチン(導入+維持療法)」治療を上乗せした人では10.3ヵ月から14.1ヵ月までに延長。「化学療法」に「アバスチン(導入療法のみ)」治療を上乗せしただけでは、無増悪生存期間は11.2ヵ月と差はなかった。

生存期間は「プラセボ+化学療法」治療を受けた人が39.3ヵ月であったのに対し、「アバスチン(導入療法のみ)」治療を上乗せした人では38.7ヵ月、「アバスチン(導入+維持療法)」治療を上乗せした人でも39.7ヵ月と差はなかった。

薬物治療を必要とする高血圧の発生率は、「アバスチン(導入療法のみ)」治療を上乗せした人では16.5%、「アバスチン(導入+維持療法)」治療を上乗せした人では22.9%と、「プラセボ+化学療法」治療を受けた人の7.2%よりも高率。医学的介入を必要とする消化管壁損傷の発生率は、「プラセボ+化学療法」治療を受けた人の 1.2%に対し、「アバスチン(導入療法のみ)」治療を上乗せした人では2.8%,「アバスチン(導入+維持療法)」治療を受けた人では 2.6%。

【発表】

2011年12月29日

【試験名】

GOG218(Phase 3)〔NCT00262847

【原著】

N Engl J Med. 2011;365:2473-83. [PMID:22204724]

【外部リンク】