【食道がん:二次治療】「キイトルーダ」vs「化学療法」

一次治療として標準的な化学療法を受け、 PD-L1陽性(CPS≧10)の人、あるいは扁平上皮がんの人が次の治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択しても、化学療法(パクリタキセル、ドセタキセル、イリノテカン)を選択した場合に比べ、十分な生存期間の延長は期待しにくい。試験では事前に規定された基準を満たすことはできなかった。

キイトルーダ」治療を受けた人の18.2%がグレード3~5の治療関連有害事象を経験した。化学療法を受けた人では40.9%の人が経験した。

一方、事前規定された解析対象ではないものの、PD-L1陽性(CPS≧10)かつ扁平上皮がんの人では生存期間の延長が期待できる。試験ではキイトルーダ」治療を受けた人の生存期間は10.3ヵ月、化学療法を受けた人の生存期間は6.7ヵ月であった(HR 0.64(95%CI 0.46-0.90))。

本試験の結果を受けて、2020年8月21日、「がん化学療法後に増悪したPD-L1陽性の根治切除不能な進行・再発の食道扁平上皮癌」に対し、適応追加が承認された。

【発表】

2020年10月7日

【試験名】

KEYNOTE-181(Phase 3)〔NCT02564263

【試験参加国】

アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、コロンビア、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、香港、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、オランダ、ノルウェー、ペルー、ポルトガル、ロシア、スペイン、スウェーデン、台湾、タイ、トルコ、英国、米国

【原著】

J Clin Oncol. 2020 Oct 7 [PMID: 33026938]

【外部リンク】