【悪性胸膜中皮腫:一次治療(OS)】「オプジーボ+ヤーボイ」vs「化学療法」

進行悪性胸膜中皮腫と診断された人が初めての治療を考える場合、「オプジーボヤーボイ」治療を選択することで、化学療法(ペメトレキセドシスプラチンまたはカルボプラチン)を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。「オプジーボヤーボイ」治療を受けた人の2年生存率は、41%(vs 27%)。

グレード3または4の治療関連有害事象は、「オプジーボヤーボイ」治療を受けた人の30%が経験した(vs 32%)。

本試験の結果に基づいて、2020年10月27日、「オプジーボヤーボイ」併用療法について、切除不能な進行・再発悪性胸膜中皮腫に対する効能・効果について承認申請され、2021年5月27日承認された。

【発表】

2021年1月21日

【試験名】

CheckMate 743(Phase 3)〔NCT02899299

【試験参加国】

フランス、オランダ、米国、メキシコ、イタリア、ポーランド、オーストラリア、トルコ、英国、日本(広島大学医学部付属病院、国立がん研究センター中央病院、山口宇部医療センター、兵庫医科大学病院、岡山ろうさい病院、尼崎医療センター、埼玉がんセンター、宮城県立がんセンター、新潟大学医歯学総合病院、近畿大学病院、横浜市立市民病院、千葉大学病院、北海道がんセンター、名古屋大学医学部附属病院、中国中央病院)、ベルギー、チリ、コロンビア、ロシア、南アフリカ、ドイツ、ギリシア、ブラジル、スイス、ルーマニア、中国

【原著】

Lancet. 2021;397:375-386. [PubMed: 33485464]

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