
CheckMate 069 (NEJM)
BRAF変異陰性の人が、初めての免疫療法を考える場合、「ヤーボイ」治療に「オプジーボ」治療の追加を選択することで、奏効率の大幅な向上が期待できる。
試験では「オプジーボ+ヤーボイ」併用治療を受けた人の61%で腫瘍縮小効果が認められたのに対し、「ヤーボイ」単独治療を受けた人の奏効率は11%。しかも「オプジーボ+ヤーボイ」併用治療を受けた人の22%で完全奏効が得られた。
グレード 3 または 4 の治療に関連した有害事象は、「オプジーボ+ヤーボイ」併用治療を受けた人の 54%が経験し、「ヤーボイ」単独治療を受けた人では 24%が経験した。
この試験の結果に基づいて、米国では2015年10月「オプジーボ+ヤーボイ」併用療法が「BRAFV600野生型の切除不能または転移性の悪性黒色腫 」の適応で迅速承認された。
【発表】
2015年4月20日
【試験名】
CheckMate 069 (Phase 2)〔NCT01927419〕
【試験参加国】
米国、フランス
【原著】
N Engl J Med. 2015 ;372:2006-17. [PubMed:25891304]
【さらに詳しく】
- 未治療の悪性黒色腫に対するニボルマブとイピリムマブ併用療法とイピリムマブ単独療法との比較〔NEJM日本語アブストラクト〕
- ニボルマブとイピリムマブの併用、悪性黒色腫に優れた有効性〔ケアネット〕
- 進行悪性黒色腫へのイピリムマブとニボルマブの併用はイピリムマブ単剤よりもより高い効果【AACR2015】〔日経メディカル〕
- 「オプジーボ」「ヤーボイ」併用、単剤より有効性 米BMS発表、悪性黒色腫で欧米P2試験〔日刊薬業〕
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