JCOG2007(Lancet Respir Med)
ドライバー遺伝子陰性または不明の進行非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「オプジーボ+ヤーボイ+化学療法」を選択しても、「キイトルーダ+化学療法」を選択した場合を上回る生存期間は期待しにくい。
グレード3以上の非血液学的有害事象は、「オプジーボ+ヤーボイ+化学療法」を受けた60%、「キイトルーダ+化学療法」治療を受けた41%の人が経験した。
本試験は、治療関連死が予期していた範囲を超えたため、2023年3月30日、中止された。
【発表】
2024年8月16日
【試験中止日】
2023年3月30日
【試験名】
JCOG2007/NIPPON(Phase 3)〔jRCTs031210013〕
【試験参加国】
日本(九州大学病院、名古屋大学医学部附属病院、旭川医療センター、北海道がんセンター、北海道大学病院、岩手医科大学附属病院、宮城県立がんセンター、仙台厚生病院、秋田厚生医療センター、栃木県立がんセンター、獨協医科大学病院、群馬県立がんセンター、埼玉県立がんセンター、国立がん研究センター東病院、国立がん研究センター中央病院、都立駒込病院、国立国際医療研究センター病院、昭和大学病院、東京慈恵会医科大学附属病院、がん研究会有明病院、日本赤十字社医療センター、順天堂大学医学部附属順天堂医院、日本医科大学付属病院、帝京大学医学部附属病院、神奈川県立がんセンター、横浜市立市民病院、北里大学病院、新潟県立がんセンター新潟病院、信州大学医学部附属病院、岐阜市民病院、静岡がんセンター、愛知県がんセンター、名古屋医療センター、藤田医科大学病院、大阪公立大学医学部附属病院、近畿大学病院、大阪国際がんセンター、近畿中央呼吸器センター、大阪急性期・総合医療センター、大阪市立総合医療センター、関西医科大学附属病院、兵庫医科大学病院、市立伊丹病院、和歌山県立医科大学附属病院、倉敷中央病院、岡山赤十字病院、広島大学病院、山口宇部医療センター、徳島大学病院、四国がんセンター、九州がんセンター、九州医療センター、久留米大学病院、長崎大学病院、熊本大学病院、杏林大学医学部付属病院、京都大学医学部附属病院、船橋市立医療センター、東邦大学医療センター大森病院、新潟大学医歯学総合病院)
【原著】
Lancet Respir Med. 2024 Aug 16. [PubMed: 39159638]
【さらに詳しく】
- 非小細胞肺がんを対象としたニボルマブ+イピリムマブ併用療法の多施設共同臨床試験に係る現状と重要な注意事項について〔国立がん研究センター〕
- JCOG2007〔JCOG〕
- 非小細胞肺がん免疫併用療法の多施設共同臨床試験に係る現状と重要な注意事項について/国立がん研究センター〔ケアネット〕
- 進行非小細胞肺癌の第3相臨床試験、化学療法とニボルマブ、イピリムマブ併用群で想定以上の治療関連死〔日経メディカル〕
- 未治療の進行・再発非小細胞肺がんに対する化学療法+ニボルマブ+イピリムマブ併用療法で想定を超える治療関連死亡、第3相試験を中止〔オンコロ〕
- 肺がん試験11人死亡で中止 2種の免疫治療薬併用〔日経〕
- 肺がんの臨床試験 11人死亡で中止 国立がん研究センター〔TBS〕
- 肺がん試験11人死亡で中止 2種の免疫治療薬併用〔産経新聞〕
- 肺がんの治療薬、臨床試験中止 死亡防げず 「想定より多かった」〔毎日新聞〕