【尿路上皮がん:二次治療(OS、PFS)】「キイトルーダ」vs「化学療法」

KEYNOTE-045(NEJM)                     

進行尿路上皮がんと診断され、プラチナ製剤を含む化学療法後に再発または進行した人が次の治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで、「化学療法」を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。

キイトルーダ」治療を受けることで奏効率が11.4%から21.1%に向上(p=0.001)。「キイトルーダ」治療の効果は、奏効した半数以上の人が追跡期間内において持続していた。

グレード3以上の有害事象は、「キイトルーダ」治療を受けた人の15.0%が経験した。化学療法を受けた人は49.4%が経験。

日本では、2017年4月28日、「がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌」に対する効能・効果を追加する一部変更承認申請が行われ、同年12月25日に承認された。

米国では、2017年5月18日、本試験および「KEYNOTE-052」の結果に基づき、「プラチナベース化学療法による治療中または治療後に病勢進行を認めた局所進行または転移性の尿路上皮がん患者、またはプラチナベースの術前または術後補助化学療法から12ヵ月以内に病勢進行を認めた尿路上皮がん患者」の治療薬として「キイトルーダ」が承認された。

【発表】

2017年2月17日

【試験名】

KEYNOTE-045(Phase 3)〔NCT02256436

【原著】

N Engl J Med 2017; 376:1015-26. [PubMed:28212060]

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