【胃がん(日本人):二次治療】「サイラムザ+パクリタキセル」vs「パクリタキセル」

既に化学療法を受けたことが次の治療を考える場合、日本人でも「パクリタキセル」治療に「サイラムザ」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

日本人では三次治療が75%の人で行われ、いずれの治療を行った人でも生存期間は良好であった。試験では「サイラムザパクリタキセル」治療後に三次治療を受けた人の生存期間は11.5ヵ月、「プラセボ+パクリタキセル」治療後に三次治療を受けた人の生存期間は13.7ヵ月であった。「サイラムザパクリタキセル」治療後に三次治療を受けなかった人の生存期間は9.6ヵ月、「プラセボ+パクリタキセル」治療後に三次治療を受けた人の生存期間は4.3ヵ月であった。

グレード3以上の有害事象を経験するリスクは、「パクリタキセル」治療に「サイラムザ」の上乗せを選択することで52.1%から83.8%に増加する。好中球減少症は最も多く増加する有害事象であり、「サイラムザ」の上乗せを選択することで25.4%から66.2%に増加する。

【発表】

2015年10月28日

【試験名】

RAINBOW(Phase 3)〔NCT01170663

【原著】

Gastric Cancer. 2016 ;19:927-38. [PubMed: 26510663]

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