COMBI-AD(NEJM)
BRAFV600EまたはBRAFV600K変異陽性の悪性黒色腫と診断された人は、手術後の補助療法として「タフィンラー+メキニスト」治療を選択することで3年無再発生存率の向上が期待できる。
試験では、手術後の補助療法として「タフィンラー+メキニスト」治療を受けた人の無再発生存率について、「プラセボ+プラセボ」が投与された人と比較。「タフィンラー+メキニスト」治療を受けることで3年無再発生存率が39%から58%に向上(ハザード比, 0.47; 95%信頼区間, 0.39 – 0.58; P<0.001)。
3年生存率は「タフィンラー+メキニスト」治療を受けることで77%から86%に向上(ハザード比, 0.57; 95%信頼区間, 0.42 – 0.79; P=0.0006)。
【発表】
2017年9月10日
【試験名】
COMBI-AD(Phase 3)〔NCT01682083/jRCT2080222458〕
【試験参加国】
日本(静岡がんセンター、済生会中央病院)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、イスラエル、イタリア、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ロシア、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、英国
【原著】
N Engl J Med 2017; 377 : 1813-23. [PubMed: 28891408]
【さらに詳しく】
- BRAF 変異陽性の III 期悪性黒色腫における術後補助療法としてのダブラフェニブとトラメチニブの併用〔NEJM 日本語アブストラクト〕
- 悪性黒色腫の術後補助療法、ダブラフェニブ+トラメチニブの第III相試験〔ケアネット〕
- ダブラフェニブとトラメチニブの併用がBRAF V600変異の悪性黒色腫の術後補助療法として有効【ESMO2017】〔日経メディカル〕
- III/IV期のメラノーマ外科的切除後においてニボルマブによる術後補助療法はイピリムマブよりも優れている〔海外がん医療情報リファレンス〕
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