LIBRETTO-001(NEJM)
RET融合遺伝子陽性非小細胞肺がんと診断され、プラチナベースの化学療法を受けたことがある105名がRET阻害薬「レットヴィモ」治療を受けることによって64%の人が治療に奏効し、17.5ヵ月奏効が持続した。1年無増悪生存率は67%であった。
主なグレード 3 以上の有害事象は、高血圧(14%),ALT上昇(12%)、ASP上昇(10%)、低ナトリウム血症(6%)、リンパ球減少(6%)であった。
【発表】
2020年8月27日
【試験名】
LIBRETTO-001(Phase1/2)〔NCT03157128〕
【試験参加国】
日本(九州がんセンター、岡山大学病院、大阪市立総合医療センター、名古屋大学医学部附属病院、国立がん研究センター東病院、北海道大学病院、兵庫県立がんセンター、金澤大学附属病院、近畿大学病院、静岡県立静岡がんセンター、国立がん研究センター中央病院、がん研有明病院、鳥取大学医学部附属病院)、米国、フランス、韓国、スペイン、イスラエル、オーストラリア、シンガポール、スイス、香港、デンマーク、イタリア
【原著】
N Engl J Med. 2020;383:813-824. [PubMed: 32846060]
【さらに詳しく】
- RET 融合遺伝子陽性非小細胞肺癌に対するセルペルカチニブの有効性〔NEJM日本語アブストラクト〕
- selpercatinib、RET融合遺伝子陽性NSCLCに有望/NEJM〔ケアネット〕
- RET遺伝子変異を有する肺がんにSelpercatinibが有望〔海外がん医療情報リファレンス〕
- RET融合遺伝子陽性進行NSCLCにRET阻害薬LOXO-292が良好な抗腫瘍効果を示す【WCLC2019】〔日経メディカル〕
- RET融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌にRET阻害薬LOXO-292は安全で効果を示す【WCLC2018】〔日経メディカル〕
- RET融合遺伝子標的薬Selpercatinibが脳転移を有する肺がんに奏効〔海外がん医療情報リファレンス〕
- RET融合遺伝子陽性NSCLCに対するselpercatinib、治療歴の有無にかかわらず有効【NEJM】〔Medical Tribune〕
- 米リリーの「LOXO-292」、68%の奏効率 RET融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんで〔日刊薬業〕
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