HR陽性かつHER2陰性の進行乳がんと診断された閉経前の女性が初めての内分泌療法を考える場合、「内分泌療法(ゾラデックス+アリミデックスまたはフェマーラ、タモキシフェン)」に「リボシクリブ」治療の上乗せを選択することで、生存期間の延長が期待できる。
試験において「リボシクリブ+内分泌療法」を受けた人の2年生存率は82.7%(vs 81.8%)と差はほとんどなかったが、3年生存率は71.9%(vs 64.9%)、42ヵ月生存率は70.2%(vs 46.0%)と2年以降に差が現れてきた。
この生存期間延長に関するベネフィットは、「ゾラデックス+アロマターゼ阻害薬」に「リボシクリブ」を上乗せした場合は認められたが、「ゾラデックス+タモキシフェン」治療に「リボシクリブ」を上乗せした場合では認められなかった。
なお、日本においては2017年10月に「リボシクリブ」の開発中止が発表された(→関連記事)。
【発表】
2019年6月4日
【試験名】
MONALEESA-7(Phase 3)〔NCT02278120〕
【原著】
N Engl J Med 2019; 381 :307-16. [PubMed:31166679]
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【さらに詳しく】
- 乳癌におけるリボシクリブと内分泌療法の併用による全生存期間〔NEJM日本語アブストラクト〕
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