【頭頸部がん:一次治療(PFS、OS)】「キイトルーダ+化学療法」vs「アービタックス+化学療法」

KEYNOTE-048(Lancet)                     

初めての治療を考える場合、「キイトルーダ+化学療法(5-FUシスプラチンまたはカルボプラチン)」治療を選択することで、「アービタックス+化学療法」治療を選択した場合に比べ、無増悪生存期間の延長は期待しにくいが、生存期間の延長が期待できる。

また、「キイトルーダ」単独治療を選択することでも、「アービタックス+化学療法」治療を選択した場合に比べ、生存期間における優越性は示されなかったが、非劣性は示された。

グレード3以上の治療関連有害事象は、「キイトルーダ+化学療法」治療を受けた85%の人が経験し、「アービタックス+化学療法」治療を受けた83%の人が経験した。「キイトルーダ+化学療法」治療を受けた12%の人と「アービタックス+化学療法」治療を受けた10%の人が有害事象によって死に至った。

本試験の結果に基づいて、2019年12月20日、キイトルーダが「再発または遠隔転移を有する頭頸部がんに対する単独療法」、「再発または遠隔転移を有する頭頸部がんに対する化学療法との併用療法」について承認された。

【発表】

2019年10月31日

【試験名】

KEYNOTE-048(Phase3)〔NCT02358031

【原著】

Lancet. 2019; 394:1915-1928. [PubMed: 31679945]

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